ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ネンチヤン県」の意味・わかりやすい解説 ネンチヤン(嫩江)〔県〕ネンチヤンNenjiang 中国東北地方,ヘイロンチヤン (黒竜江) 省西部,ヘイホー (黒河) 地区西端の県。ソンネン (松嫩) 平原の北部,ソンホワ (松花) 江の上流ネン (嫩) 江の中流域にある。コムギ,雑穀,ダイズ,テンサイの栽培が盛んで,水稲も導入されている。行政中心地のネンチヤン鎮はネン江とカン (甘) 河の合流点左岸にあり,東方のシヤオシンアンリン (小興安嶺) 山脈を越えてヘイロン (黒竜) 江 (アムール川) 流域に出る交通の要衝。メルゲン (墨爾根) とも呼ばれた。清代にロシアに対する軍事の要衝として重視され,康煕年間には一時黒竜江将軍が駐在した。西方のターシンアンリン (大興安嶺) 山脈への交通の要衝でもあり,ネンシー (嫩西) ,イーネン (伊嫩) の2本の森林鉄道の起点となっている。人口 44万 4981 (1990) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by