ネーデルラント連邦共和国(読み)ネーデルラントれんぽうきょうわこく(その他表記)Republiek der Verenigde Nederlanden

旺文社世界史事典 三訂版 の解説

ネーデルラント連邦共和国
ネーデルラントれんぽうきょうわこく
Republiek der Verenigde Nederlanden

スペイン支配下にあったネーデルラントの北部7州がオラニエ公ウィレムを世襲総督にして樹立した共和国
オランダ独立戦争中の1579年,南部と分かれた北部7州はユトレヒト同盟を結成し,81年に独立を宣言,1609年の休戦条約でこの名称になった。1648年のウェストファリア条約で正式に独立が承認された。最も有力であったホラント州の名をとってオランダと呼ばれる。

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山川 世界史小辞典 改訂新版 の解説

ネーデルラント連邦共和国(ネーデルラントれんぽうきょうわこく)

オランダ共和国

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世界大百科事典(旧版)内のネーデルラント連邦共和国の言及

【オランダ】より

…反乱の指導者オラニエ公ウィレム1世が84年暗殺されると,オルデンバルネフェルトが共和国の政治を指導し,オラニエ公の遺子マウリッツを指揮官にスペイン軍と戦い,1609年にはスペインと12年間の休戦条約を結んで実質的な独立を達成した。オランダ共和国(正式にはネーデルラント連邦共和国)は独立の達成とともに,ヨーロッパで最も富裕な商業国家になった。バルト海貿易を基礎にイギリス,フランス,地中海沿岸地域のあいだの中継貿易を発展させ,さらにアジア(1602年オランダ東インド会社設立),西インド諸島に進出して巨富をえ,アムステルダムはヨーロッパ最大の貿易港,金融市場になった。…

【オランダ共和国】より

ネーデルラント北部の7州がユトレヒト同盟(1579)を結成し,スペイン国王フェリペ2世の統治から独立して建国した連邦共和国。正式には〈ネーデルラント連邦共和国〉。共和国は1648年のウェストファリア条約で正式に承認されたが,実質的には16世紀末に独立を達成し,17世紀にはヨーロッパ貿易において圧倒的優位を占めたばかりでなく,アジアにおいてもポルトガルを抑えてコショウ貿易を支配し,ヨーロッパ随一の経済的繁栄を実現し,同時に文化の黄金時代を築いた。…

※「ネーデルラント連邦共和国」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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