精選版 日本国語大辞典 「のっぽり」の意味・読み・例文・類語
のっぽり
- 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
- ① とびぬけて高いさまを表わす語。
- [初出の実例]「嵯峨はしげった森の中、のっぽり高いは愛宕山」(出典:咄本・滑稽即興噺(1794)四)
- ② 突然であるさまを表わす語。
- [初出の実例]「葛籠馬・のっぽり峰を放るる日」(出典:雑俳・早算用(1799))
- ③ のんびりしているさまを表わす語。
- [初出の実例]「疾々と言てまだ来ぬのっぽりと〈元灌〉 めたくた風にそこら出て扨〈千山〉」(出典:俳諧・花の雲(1702))
- ④ 間の抜けているさま、おろかでうっかりしているさまなどを表わす語。
- [初出の実例]「うっかり うっそり のっぽりと」(出典:談義本・当世花街談義(1754)二)
- ⑤ =のっぺり
- [初出の実例]「角落てのっぽりしたる鹿の顔」(出典:雑俳・俳諧觿‐七(1784))