ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ノメックス」の意味・わかりやすい解説
ノメックス
Nomex
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…アラミド繊維は,引張強さ,強靱(きようじん)性,耐熱性が従来の繊維よりはるかに大きい。 ポリ‐m‐フェニレンイソフタルアミド(商標ノメックスNomex)は,耐熱性繊維としてアメリカのデュポン社で開発され,1967年に市場に出た。m‐フェニレンジアミンとイソフタル酸クロリドの重縮合物で,日本でも同種の繊維はコーネックス(商標)として市販されている。…
…芳香族ポリアミド(アラミド),ポリイミド,ポリベンズイミダゾール,ノボロイド,難燃加工綿などのポリマーから作られる繊維は耐熱性繊維である。メタフェニレンジアミンと塩化イソフタロイルの重縮合反応で合成される芳香族ポリアミドから乾式紡糸で作られる繊維は,HT‐1繊維またはノメックスと呼ばれ,耐熱性に優れている。 また,アクリル繊維を250~275℃の炉内で加熱して得られる,ナフチリジン構造をもつ一種の炭素繊維があり,これは火炎の中に入れても燃えない。…
… 耐熱性を向上させるために芳香族骨格を導入した全芳香族ポリアミド(アラミドaramidともいう)も工業化されている。フタル酸クロリドとメタフェニレンジアミンから得られるノメックスNomex(商品名,デュポン社)は電気絶縁材としてすぐれている。耐熱性と高弾性率をもつ繊維ケブラーKevlar(商品名,デュポン社)もアラミドの一種で,テレフタル酸クロリドとパラフェニレンジアミンから製造される。…
※「ノメックス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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