法則の辞典 「ノルトハイム規則」の解説 ノルトハイム規則【Nordheim rules】 陽子数と中性子数がともに奇数である核(奇奇核)の基底状態の角運動量(I)についての経験則.基底状態においては,偶数個の陽子の全合成角運動量と,偶数個の中性子の全合成角運動量はともにゼロであると仮定すると,奇奇核の I は残った1個の陽子と1個の中性子との角運動量,jp および jn との合成によって決まる.その際に陽子と中性子のスピンは平行となる傾向がある. 軽い原子核の場合にはこの通りにならないこともあるが,重い原子核の場合にはおおむね実測値と予想値は一致している. 出典 朝倉書店法則の辞典について 情報