ノースウェスト准州(読み)ノースウェスト(英語表記)Northwest

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ノースウェスト准州」の意味・わかりやすい解説

ノースウェスト〔准州〕
ノースウェスト
Northwest

カナダ北部,極地地方と北極海の島々を領域とする行政上の区域。カナダ国土の3分の1を占める。 1912年にユーコン准州から分離された。州都は,グレートスレーブ湖北岸のイエローナイフ。行政上は,西からマッケンジー,キーウェティン,フランクリンの3地区に分れており,カナダ騎馬警察隊が司法,行政を担当している。おもにイヌイット (エスキモー) やインディアンが居住していたが,18世紀末から捕鯨や毛皮獣捕獲のためヨーロッパ人も入り込むようになり,19世紀には,北西航路開設のため多くの探検が行われた。 20年代にマッケンジー川流域で石油が発見されたのをはじめ,20世紀には各地で鉱物資源探査が進んだ。第2次世界大戦中の石油開発や軍事基地の設置,大戦後の早期警戒レーダ網の設置なども亜極地の人口増加を促した。 99年ヌナブト准州が成立したため,東部を分割した。面積約 137万 9000km2。人口6万 4402 (1996) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android