ノースダウンズ丘陵(読み)ノースダウンズきゅうりょう(その他表記)North Downs

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ノースダウンズ丘陵」の意味・わかりやすい解説

ノースダウンズ丘陵
ノースダウンズきゅうりょう
North Downs

イギリスイングランド南東部にある丘陵ケント県からサリー県にかけて浅い円弧を描くように東西に延びる白亜の丘陵で,北のロンドン盆地と南のウィールド地方を分ける。平均標高 150~200mで,最高点は 265m。東端は急崖をなしてドーバー海峡に臨み,有名な「白い崖」をつくっている。ウィールド地方中部の丘陵地帯に発するモール川,メドウェー川などがこの丘陵を切って北流し,テムズ川に注ぐ。

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世界大百科事典(旧版)内のノースダウンズ丘陵の言及

【ケント】より

…北はテムズ川エスチュアリー(三角江)に,南東はドーバー海峡に面し,大陸との接点をなす。州の中央部を白亜質のノース・ダウンズ丘陵が東西に走り,その両側にはメドウェー川,ストゥア川流域を中心に粘土層の低地が広がる。こうした肥沃な河谷では,やや大陸的な気候を利用して穀類栽培のほか,ホップ,リンゴ,野菜などの市場園芸が発達しており,また丘陵部やロムニー湿地は有数の牧羊地域となっている。…

※「ノースダウンズ丘陵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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