ハイドロサイクロン(その他表記)hydrocyclone

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハイドロサイクロン」の意味・わかりやすい解説

ハイドロサイクロン
hydrocyclone

遠心力を利用した分離装置の一種液体サイクロン,湿式サイクロンなどとも呼ばれる。固体粒子懸濁液や乳濁液のような,液状混合物の分離操作 (分級,濃縮比重選別,分液など) のために使用される。一般に円筒部をもつ円錐形状で,フィード (鉱石) は円筒部に送入され,分離処理後円錐部末端から排出される。おもに2つ以上の粒子群に分ける操作に用いられる湿式分級機などとして利用される。 (→サイクロン )

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世界大百科事典(旧版)内のハイドロサイクロンの言及

【サイクロン】より

…直径数cmの小型サイクロンは処理能力は小さいが,数μmまでの粒子を気流から分離し,捕捉することができる。 湿式のサイクロンはハイドロサイクロンhydrocycloneと呼ばれ,選鉱工場などにおいて,分級はもとより,比重選別,固液分離などの目的でも広く使われている。ボールミルと組み合わせて粉砕回路での分級作業に使われるのはその一例である。…

※「ハイドロサイクロン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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