乳濁液(読み)ニュウダクエキ

化学辞典 第2版「乳濁液」の解説

乳濁液
ニュウダクエキ
emulsion

エマルションともいう.分散系一種で,液体中にほかの液体が微粒子として分散したもの.牛乳などはその一例で,これは水中が微粒子となって分散しているので,水中油滴型(oil in water type)エマルションという.これに対して,油,そのほかの有機液体中に水滴が分散したものを油中水滴型(water in oil type)エマルションという.一般に不安定で,油滴や水滴が合一して2相に分離するものが多いが,界面活性剤を添加しておくと分散状態が持続される.この目的に使用される界面活性剤のことを,乳化剤という.

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精選版 日本国語大辞典「乳濁液」の解説

にゅうだく‐えき【乳濁液】

〘名〙 液体の微粒子が、それを溶かさない他の液体中に分散して乳状をなしている状態のもの。エマルジョン。

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百科事典マイペディア「乳濁液」の解説

乳濁液【にゅうだくえき】

エマルジョンとも。ある液体中に,これに溶けない他の液体が微細粒子となって分散・浮遊しているもの。分散粒子の径はふつう0.1〜10μm程度。光を乱反射して牛乳のように白く濁っていることからこの名がある。2種類の液体(たとえば水と油)を単に機械的に振り混ぜても一時的に乳濁液が得られるが,放置するとすぐに2層に分離するため,安定なものを得るには乳化剤を加える。食品(マヨネーズ,バター),化粧品(クリーム,乳液),塗料,薬品などに多くの例がみられる。
→関連項目コロイド切削油ゾル防水加工

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世界大百科事典 第2版「乳濁液」の解説

にゅうだくえき【乳濁液 emulsion】

エマルジョンともいう。ある液体中にこれと混じり合わない他の液体が微細粒子となって分散,浮遊している液体混合物。分散粒子の粒径は多くは0.1~10μm程度であり,可視光を乱反射して,牛乳のように白く濁っているので,この名がある。水と油(ガソリンのように水と混ざらないもの)の混合物を激しくかくはんすると,一時的に分散するが,すぐに再び分離してしまう。しかしこれに微量界面活性剤を加えると,安定な乳濁液ができる。

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