ハイラル市(読み)ハイラル(英語表記)Hailar

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハイラル市」の意味・わかりやすい解説

ハイラル(海拉爾)〔市〕
ハイラル
Hailar

中国北部,内モンゴル (蒙古) 自治区北東部の市。フルンボイル (呼倫貝爾) 盟の行政中心地。フルンボイル平原の中部,ハイラル川とイーミン (伊敏) 河の合流点にある。肥沃牧畜地域の中心地として早くから開け,唐代に黒水都督府がおかれた。清代中期には呼倫城が築かれて副都統がおかれた。 1905年下関条約で商埠地となる。日本が支配していた満州国時代には興安北省の行政庁所在地で,ノモンハン事件で日本軍の作戦基地となった。トンリヤオ (通遼) 市との間に空路がある。ピンチョウ (浜洲) 鉄道が通り,自動車道も四通していて,畜産品と農産物集散が盛ん。人民共和国成立後,肉類加工のコンビナートのほか,羊毛,羊皮,乳製品などの工場が建設された。牧畜ではサンホー (三河) 牛,サンホー馬など優良品種の繁殖基地となっている。人口 20万 5744 (1990) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android