フルンボイル(読み)ふるんぼいる

日本大百科全書(ニッポニカ) 「フルンボイル」の意味・わかりやすい解説

フルンボイル
ふるんぼいる / 呼倫貝爾

中国、内モンゴル自治区北東部にある地級市。東は黒竜江(こくりゅうこう)省、西はロシア連邦およびモンゴル国と接する。市政府所在地はハイラル区で、ほかにジャライノール区、4旗(県級行政区)、3自治旗を管轄し、満洲里(まんしゅうり)、ザラントンなど5県級市の管轄代行を行う(2016年時点)。人口252万6500(2015)。市内を南北に走る大興安嶺(だいこうあんれい)は木材毛皮、薬材の産地で、その西にあるフルンボイル高原ではヒツジウシ、ウマなどの牧畜が行われ、石炭などの鉱産資源に富む。フルン湖などでの魚類の産もある。住民はモンゴル族、漢民族、エベンキ族ダフール族オロチョン族満洲族、回族、朝鮮族などである。

[浅井辰郎・編集部 2017年12月12日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android