ハイリスク集団(読み)ハイリスクしゅうだん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハイリスク集団」の意味・わかりやすい解説

ハイリスク集団
ハイリスクしゅうだん

生活習慣などからエイズウイルス感染しやすい人たちの集団初期にはもっぱら男性同性愛者を指していたが,現在は静脈注射による麻薬の常習者 (他人ウイルスで汚染された注射針を使うことで感染) や売春婦も含まれる。アメリカの場合,感染予防意識の高い同性愛者集団よりも麻薬常習者や売春婦のほうが感染リスクは高いともいわれる。スラム街などで,麻薬欲しさに体を売る少年少女も,新たなハイリスク集団とされる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android