ハエダニ(読み)はえだに

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハエダニ」の意味・わかりやすい解説

ハエダニ
はえだに / 蠅蜱
[学] Macrocheles muscaedomesticae

節足動物門クモ綱ダニハエダニ科に属するダニ。ハエの卵や幼虫を食べるのでこの名がある。ハイダニというまったく別のダニ(動物寄生性)がいるので注意を要する。体長1ミリメートル前後で褐色。第1脚はほかの脚(あし)に比べて明らかに細くて長く、先端にはつめがなく、触角のような働きをする。背板は完全に1枚で分割されることなく、網目模様をもつ。落葉下、堆肥(たいひ)の中、ごみためなどにすみ、活発に動き回って線虫、ハエの卵や若齢幼虫、トビムシ、ほかのダニなどを捕食する。ハエや甲虫などに付着して運ばれることもある。ハエダニ科には本種のほかにオチバハエダニMacrocheles robustus、マヨイハエダニMacrocheles confusaなど10種以上が知られる。

[青木淳一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む