普及版 字通 「ハツ・はらう・ころす」の読み・字形・画数・意味
5画
[字訓] はらう・ころす
[説文解字]
[字形] 象形
犠牲として殺(たくさつ)された犬の形。修祓の祓(ふつ)の初文。〔説文〕十上に「犬の走る皃なり。犬に從ひて之れを丿(ひ)く。其の足を曳(ひ)くときは則ち剌(らつはつ)(ばらばら)たり」(段注本)と、犬が片足をひく意とするが、は祓・(はつ)の従うところ。は軍行に当たって犬を車輪で轢(ひ)いて修祓となすもので、はその殺の象にほかならない。古くは犠牲・修祓のために、犬牲を用いることが多かった。
[訓義]
1. はらう、祓の初文。
2. ころす、犬を牲殺したかたち。
3. 抜と通じ、ぬく。
[古辞書の訓]
〔字鏡集〕 ハシル
[熟語]
乙▶
[下接語]
赤・剌
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報