はて(読み)ハテ

デジタル大辞泉 「はて」の意味・読み・例文・類語

はて

[感]不審や異常を感じて、考え惑うときに発する語。「はて不思議」「はてどうしたものか」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「はて」の意味・読み・例文・類語

はて

〘感動〙
① 事の成り行きを怪しむ時、戸惑ったり思案したりする時などに発することば
※虎寛本狂言・真奪(室町末‐近世初)「ハテ、今から縄をなふて間に合ふ物か」
② (相手の疑問を受けて)
(イ) そんなことはいうまでもない、当然だという気持で発することば。
※虎寛本狂言・萩大名(室町末‐近世初)「『九重とこそおもひしに、で有た』『其あとは』『はて、十へ咲出る、でおりゃる』」
(ロ) 軽く打消したり、不満の意を込めたりして発することば。
浄瑠璃・丹波与作待夜の小室節(1707頃)中「人迄罪に落す事よしにして下さんせ。ハテ気の細い

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