ハムザ・イブン・アリー(その他表記)Hamzah ibn `Alī

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハムザ・イブン・アリー」の意味・わかりやすい解説

ハムザ・イブン・アリー
Hamzah ibn `Alī

[生]?
[没]1021頃
イスラム教のシーア派,ドルーズ派創始者。ファーティマ朝第6代カリフのハーキムの在位中に,彼を神とみなす運動が起ったが,ハムザはそれに加わり,やがてその最高指導者となった。この運動はカイロ本拠をおいたが,むしろシリアに広がった。 1021年ハーキムが没すると,弾圧が加えられ,彼は身を隠し,それ以後の動静は不明である。彼の組織した運動はのちにドルーズ派と呼ばれた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android