ハリルツァー・ドー(その他表記)Xarilcaa duu

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハリルツァー・ドー」の意味・わかりやすい解説

ハリルツァー・ドー
Xarilcaa duu

モンゴル謡い物の一形式。「かけあい歌」の意で,登場人物が互いに歌でやりとりし,間に地の文が入る。モンゴルの文芸形式のなかでは非常に古いもので,他の多くの語り物の形式とともに,モンゴル文芸全般に方向性を与えた基本的形式。 1930年代にボルガ河岸で発見された蒙古語文の「白樺文書」には,13~14世紀の事柄がハリルツァー・ドーで描かれていた。テーマ大小により,小は 30行から,大は 1000行にも及ぶ作品がある。現在でも新しい内容を盛込んだ作品が生れ,また,現代モンゴル演劇,歌劇などは,このハリルツァー・ドーを基本として発展したものであると考えられている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む