ハーキムモスク(その他表記)Al-Hakim Mosque

デジタル大辞泉 「ハーキムモスク」の意味・読み・例文・類語

ハーキム‐モスク(Al-Hakim Mosque)

エジプトの首都カイロの旧市街、イスラム地区にあるイスラム寺院ファーティマ朝第5代カリフアジーズが10世紀末に着工し、第6代のハーキムが受け継いで尖塔ミナレット)とファサードを加え、11世紀初めに完成十字軍の捕虜収容所、およびナポレオン占領時代にフランス軍の要塞として利用され、20世紀に改修されて現在の姿になった。ファーティマ朝を代表する建造物の一つとして知られる。ガーマハリーファ‐イル‐ハーキム。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のハーキムモスクの言及

【カイロ】より

…エジプト・アラブ共和国の首都。人口685万(1994)。アラビア語ではカーヒラal‐Qāhiraで,〈勝利者〉の意。ミスル・アルカーヒラMiṣr al‐Qāhiraあるいは単にミスルMiṣrともよばれた。ミスルは〈軍営都市〉もしくは〈エジプト〉をも意味する。
[位置と景観]
 細長いナイル川の谷がデルタへ扇形にひろがろうとするかなめの位置にあり,近代以前はナイル川の水運により,19世紀中葉以降になるとここを中心として国内各地とつながる鉄道網や道路網をも加えて,つねにエジプト全土の政治・経済・文化の中心であった。…

※「ハーキムモスク」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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