…この探求の趣向は次の《雨の王ヘンダーソン》(1959)でも同断だが,おのれの運命の充足を求めてアフリカにとびこんで行く巨大な体軀の50男の遍歴の姿を,《オーギー・マーチ》から受け継いだ放胆な文体で描いたこの長編では,主人公の動静に重ね合わせてアメリカ人全体の思考と行動が戯画的にとらえられている気配がある。世評の高い《ハーツォグ》(1964)では,自伝的色彩をも加味した元大学教授が主人公。妻の不貞という屈辱的状況にある彼は,胸中に噴出する懊悩を投函のあてのない無数の書簡や内的独白の形で吐露するが,その懊悩は私生活上の問題から現代のはらむ諸問題へ,人間存在そのものの根本問題へと深まってゆく。…
※「ハーツォグ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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