バクテリオシン(その他表記)bacteriocin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バクテリオシン」の意味・わかりやすい解説

バクテリオシン
bacteriocin

細菌が菌体外へと生産する微量作用物質で,同種の他系統の細菌や近縁の他種細菌に作用して溶菌させる。蛋白質性の物質で,糖脂質も含有することがある。大腸菌からのものをコリシン緑膿菌のものをピオシンという。相手菌に対する溶菌作用は強力で,菌体1個あたり1分子ないし数分子が結合すると溶菌させるという。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

栄養・生化学辞典 「バクテリオシン」の解説

バクテリオシン

 大腸菌の生産するコリシンなど,細菌が生産するタンパク質性の抗菌物質.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android