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緑膿菌 りょくのうきん Pseudomonas aeruginosa; blue pus bacillus

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

緑膿菌
りょくのうきん
Pseudomonas aeruginosa; blue pus bacillus

真正細菌目,シュードモナス科,シュードモナス属。大きさ 1.5~3.0μm× 0.5~0.8μmの,両端がやや丸みを帯びたグラム陰性の桿菌であるが,大きさが不同のことが多く,かなり多形性である。

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デジタル大辞泉の解説

りょくのう‐きん【緑×膿菌】

シュードモナス科の細菌。グラム陰性桿菌(かんきん)で、化膿(かのう)性炎症を起こし、産生する色素により膿汁が緑色を呈する。自然界に広く分布し、病原性は弱いが、菌交代症院内感染日和見感染(ひよりみかんせん)の原因となる。

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百科事典マイペディアの解説

緑膿菌【りょくのうきん】

膿胸中耳炎などの慢性化膿性疾患における混合感染巣の重要な原因菌。長さ1〜4μm,幅0.3〜0.5μmのグラム陰性杆(かん)菌で,短い連鎖を形成することもある。
→関連項目敗血症日和見感染症副睾丸炎

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世界大百科事典 第2版の解説

りょくのうきん【緑膿菌 Pseudomonas aeruginosa】

化膿症の原因菌の一つ。グラム陰性で,長さ1.5~4.0μm,幅0.5μmの通性嫌気性杆菌。1~3本の極毛性鞭毛をもつ。自然界に広く分布している。色素産生菌であり,膿汁が青緑色になることから緑膿菌と呼ばれる。青緑色色素ピオシアニン,赤色色素ピオルビン,褐色色素ピオメラニン,水溶性蛍光色素ピオベルジンなどを産生する。緑膿菌は,消毒剤や抗菌剤,化学療法剤に対して抵抗性が強い。病原性は強くなく,健康人からも糞便,皮膚などから分離されるが,通常の状態で発病をきたすことはまれである。

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大辞林 第三版の解説

りょくのうきん【緑膿菌】

グラム陰性の桿菌かんきんで、化膿症の病原菌。一~三本の鞭毛をもち、自然界に広く分布する。膿汁が青緑色を呈するのでこの名がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

緑膿菌
りょくのうきん
[学]Pseudomonas aeruginosa (Schroeter) Migula

プセウドモナス(シュードモナス)科プセウドモナス属の細菌。名の由来は、本菌によって化膿(かのう)性疾患がおこった場合、緑色の膿汁が出ることによる。グラム陰性の桿菌(かんきん)で、大きさは0.5~1.0×1.5~5.0マイクロメートル(1マイクロメートルは100万分の1メートル)、一端に1本または数本の鞭毛(べんもう)を形成する。胞子は形成せず、好気性、オキシダーゼ陽性。培養の際は、普通寒天(一般細菌用培養基)37℃でよく発育する。緑膿菌は水溶性色素を生産するため、培地が着色する。色は青緑色、赤紫色、褐色、蛍光色などさまざまである。なかには色素を生産しないものもある。緑膿菌は自然界に広く存在する細菌であるが、病原性が弱いので、健康なヒトには原発性の感染をおこすことはない。しかし、一度本菌で感染がおきた場合は特効的治療剤が少ないため、重篤となることがある。[曽根田正己]
『三橋進他編『緑膿菌感染症の基礎と臨床 感染症研究会「第3回富山シンポジウム」』(1993・ライフサイエンス・メディカ) ▽斎藤厚・山口恵三編『緑膿菌の今日的意味――したたかな生命力とその病原性』(1996・医薬ジャーナル社)』

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世界大百科事典内の緑膿菌の言及

【菌交代現象】より

… 菌交代現象や菌交代症の発生機序を考えるとき,微生物,宿主(ヒト),薬剤および環境の4因子を検討するのが便利である。微生物すなわち耐性菌は抗生物質の発達に伴い時代とともに当然変化するが,現在ではグラム陰性杆菌,とくに緑膿菌,およびその類縁菌,霊菌,カンジダなどが重視されている。宿主側では,3歳以下および60歳以上により多く,基礎疾患や感染防御力の低下があると起こりやすい。…

【シュードモナス】より

…多種類の有機化合物を分解し,自然界の物質循環に大きな役割を果たしている。緑膿菌P.aeruginosa,蛍光菌P.fluorescensは美しい蛍光性色素を生成する。緑膿菌などは日和見感染症の原因菌となるが,蛍光菌はグルコン酸などの製造に用いられる。…

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