ばしも

大辞林 第三版の解説

ばしも

( 連語 )
〔副助詞「ばし」に係助詞「も」の付いたもの。中世前期の語〕
上の語句をとりあげて強調する意を表す。…でも。 「念仏-申し給へかし/沙石 6」 「同じくはいざ都へ京つと-取らせんと/平家 一本・延慶本

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

ばし‐も

〘副助〙 (副助詞ばし」に係助詞「も」が付いたもの) …なんかも。…でも。
※梵舜本沙石集(1283)四「乞食はしもせよかし」
[補注](1)中古の「釜はしも引きぬかれなば、いかにすべきぞ」〔更級日記〕、「己はしも只今也とも行て渡りなむかし」〔今昔‐二七〕などが古例としてひかれることもあるが、条件句に用いられ、あるいは主格の語を受けているなど問題がある。→ばし〔副助〕
(2)用例が少なく、しかも濁音の確かな例が見当たらない。また、鎌倉期には散見するが室町期には見られない。
(3)「万葉‐三二三四」の「伊勢の国は 国見れ者之毛(ばシモ) 山見れば 高く貴し 川見れば さやけく清し」の例は接続助詞「ば」に「しも」が付いたもの。ただし「ば」と「しも」の間に誤脱ありとする説もあり、不確実例である。

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