バスデーバヒンディ(その他表記)Vasudevahiṇḍi

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バスデーバヒンディ」の意味・わかりやすい解説

バスデーバヒンディ
Vasudevahiṇḍi

インド説話集日本では『バスデーバの遍歴』と呼ばれる。5~6世紀頃のジャイナ教徒サンガダーサガニン作。俗語マーハーラーシュトリー語で書かれ,散逸したグナーディヤの『ブリハットカター』の原型を探る有力な資料として注目されている。

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世界大百科事典(旧版)内のバスデーバヒンディの言及

【ブリハット・カター】より

…改作本のうち最も有名なのはソーマデーバSomadeva(11世紀)の《カターサリットサーガラKathāsaritsāgara》で,18巻2万1388頌の美しいサンスクリットの韻文から成り,350種の興味ある物語を含んでいる。ジャイナ教徒サンガダーサガニンSaṅgadāsagaṇinの《バスデーバヒンディVasudevahiṇḍi》は,マーハーラーシュトリーというプラークリット語(俗語)で書かれ,ジャイナ教化された《ブリハット・カター》の改作本とみなされ,その原形を探るうえに大きな役割を演ずるものとして注目されている。【田中 於菟弥】。…

※「バスデーバヒンディ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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