バダガ族(読み)バダガぞく(その他表記)Badaga

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バダガ族」の意味・わかりやすい解説

バダガ族
バダガぞく
Badaga

インド南部,タミルナードゥ州ニルギリ丘陵地帯に居住する一民族。人口約 14万と推定される。バダガは「北の人」を意味し,12世紀以後北方からニルギリに移住したものと思われる。言語はドラビダ語系で,ニルギリ北方のカルナータカ州カンナダ語に近い。社会は父系氏族制で6階級に分れ,上流の2階級は菜食主義者で,大部分はその下の農耕階級に属し,穀類のほか,野菜類も栽培している。最下級は他の5階級の使用人となっている。経済や伝統的宗教に関しては,先住民のトダ族,コタ族,クルンバ族に依存していたが,近年はヒンドゥー化が著しい。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む