ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バダガ族」の意味・わかりやすい解説 バダガ族バダガぞくBadaga インド南部,タミルナードゥ州ニルギリ丘陵地帯に居住する一民族。人口約 14万と推定される。バダガは「北の人」を意味し,12世紀以後北方からニルギリに移住したものと思われる。言語はドラビダ語系で,ニルギリ北方のカルナータカ州のカンナダ語に近い。社会は父系氏族制で6階級に分れ,上流の2階級は菜食主義者で,大部分はその下の農耕階級に属し,穀類のほか,野菜類も栽培している。最下級は他の5階級の使用人となっている。経済や伝統的宗教に関しては,先住民のトダ族,コタ族,クルンバ族に依存していたが,近年はヒンドゥー化が著しい。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by