最新 地学事典 「バッデレイ石」の解説
バッデレイせき
バッデレイ石
baddeleyite
化学組成ZrO2の鉱物。単斜晶系,空間群P21/a, 格子定数a0.5313nm, b0.5213, c0.5147, β99.22°, 単位格子中4分子含む。柱状~板状結晶,粒状,また繊維状結晶のブドウ状集合。無~黄~緑~褐~ほぼ黒色,透明~不透明,ガラス~脂肪光沢,条痕白~褐白色。劈開{001}にほぼ完全,{010}・{110}に不完全。硬度6.5, 比重5.74。薄片では無~赤褐もしくは緑色,屈折率α2.13~2.14, β2.19~2.24, γ2.20~2.24, 2V(-)~30°, 光分散r>v強。コランダム閃長岩・斑れい岩・カーボナタイト・スカルン中に産する。また宝石や重鉱物を含む砂礫中にみられる。日本では岡山県高梁市備中町布賀,岩手県宮古市上根市のスカルン中にジルコノライトなどに伴う。名称はこの鉱物の原標本をスリランカから買いつけたJ.Baddeleyにちなむ。
執筆者:嶋崎 吉彦・松原 聰
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

