日本大百科全書(ニッポニカ) 「バハトナヨークトル氷河」の意味・わかりやすい解説 バハトナヨークトル氷河ばはとなよーくとるひょうがVatnajökull アイスランドにあるヨーロッパ最大の氷帽氷河。バハトナ氷河ともいう。面積8400平方キロメートル。同国南東部にある標高2000メートル程度の山地をすっぽり覆って広がり、末端は標高60メートルにまで達している。厚い氷河の下に火山が埋もれているため、火山が噴火するとヨークトルフレープとよばれる大洪水をおこすことでも名高い。氷河の周辺には、ヨークトルフレープによって運ばれた砂礫(されき)のつくる広大な扇状地(サンドル)が広がる。[小野有五] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例