ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ババ・イスハーク」の意味・わかりやすい解説
ババ・イスハーク
Baba İshâk
[没]1241
13世紀中葉の宗教的社会運動の指導者。東アナトリアのマラティヤ方面で,スンニー派を信奉するアナトリア・セルジューク朝に対して蜂起した。彼の創立した神秘主義教団は農民,牧畜民を主体とし,シャーマニズムの名残りをとどめ,自由なイスラム教義,礼拝を信条とした。ババ・イスハークの反乱はアナトリア・セルジューク朝の支配をゆるがし,その崩壊の端緒となった。彼は 1241年に捕えられて処刑されたが,その信奉者たちはババーイー教徒と呼ばれて,東アナトリアに大きな影響を残した。
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