バラビー(その他表記)Valabhī

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バラビー」の意味・わかりやすい解説

バラビー
Valabhī

古代インド西部都市カティアワール半島の南東部サウラーシュトラ地方 (現グジャラート州) にあり,5~8世紀マイトラカ朝の都として栄えた。西部インドの文化の一中心地で,中国の僧義浄は東部のナーランダーと並ぶ西部の仏教の中心地であると記している。

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世界大百科事典(旧版)内のバラビーの言及

【マイトラカ朝】より

…インドの王朝。5世紀末,グプタ朝衰退に乗じてサウラーシュトラの地方長官バタールカBhaṭārkaがバラビーValabhīを都として台頭して王朝を建て,グプタ朝滅亡後は〈大王の王〉と称して領土を拡大し,グジャラートの覇権を握った。7世紀になってハルシャ・バルダナが北インドを統一すると,彼に従属して領土を維持し,彼の死後には再び独立してグジャラートから中央インドのマールワ地方にかけての大勢力となった。…

※「バラビー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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