カティアワール半島(読み)カティアワールはんとう(その他表記)Kāthiāwār Peninsula

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カティアワール半島」の意味・わかりやすい解説

カティアワール半島
カティアワールはんとう
Kāthiāwār Peninsula

インド西部の半島。グジャラート州のほぼ3分の1を占める。アラビア海に突出し,北西カッチ湾,東はカンベイ湾に面する。海岸地帯を除き多くの場所が玄武岩におおわれるが,中央部のマンダブ丘陵,ギルナール丘陵,ギール山地,西部のバルダ丘陵はジュラ紀砂岩から成る。最高点は 1117m。気候は暑く乾燥しており,1月でも山地を除いて平均気温は 27℃,夏季には最高 43℃を示すところもある。年降水量は西部で 400mm以下,山地で 600mm余にすぎない。自然植生はおおむね灌木林であるが,東部の海岸はマングローブにおおわれる。灌漑はシェトルンジ川,バーダル川など短小な河川と,井戸に依存。カンベイ湾に面するバブナガルが最大の都市。 1950年以来行われた半島の考古学調査によって,前 2000年以前の集落遺跡が発見されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android