大学事典 「バル=イラン大学」の解説
バル=イラン大学[イスラエル]
バル=イランだいがく
正統派ユダヤ教徒により設立されたイスラエル唯一の私立総合大学。イスラエル最大の商業都市テルアビブの東に隣接するラマト・ガン市に位置する。1950年,ユダヤ教正統派のイェシーバー大学(アメリカ・ニューヨーク)の発展に寄与してきたピンコス・チュルゲン,P.教授がユダヤの価値と学術の卓越性をそなえた大学の実現に取り組み,1955年に誕生した。バル=イラン大学の名称は優れた宗教シオニスト指導者ラビ・メイヤ・バル・イランに由来する。設置初年度はユダヤ学,自然科学・数学,社会科学,言語・文学の4学科,34コースで90人の学生が学んだ。2015年時点で8学部(医学,ユダヤ学,人文学,社会科学,生命科学,理学,法学,工学),52学科,8000のコースを擁し,3万2000人の学生が学ぶ。海外からの留学生は1000人以上に及ぶが,加えてアラブ諸国から750人の学生が学んでおり,その宗教的背景はさまざまである。2015年のタイムズ誌のアジア大学ランキングでは75位。
著者: 和氣太司
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報