バルケアパー(読み)ばるけあぱー(その他表記)Nils-Aslak Valkeapää

日本大百科全書(ニッポニカ) 「バルケアパー」の意味・わかりやすい解説

バルケアパー
ばるけあぱー
Nils-Aslak Valkeapää
(1943―2001)

北欧の先住民族サーミ詩人、芸術家。サーミの伝統歌謡ヨイクの歌い手として知られ、その後、戦争を経験したあるサーミ人の人生を介してサーミ人全体の過去を物語った詩集『我が父なる太陽』Beaivi, Áhčážan(1988)を著し、サーミを代表する詩人となる。1991年に北欧評議会文学賞を受賞するなど国際的な評価も高い。そのほかに、サーミ地方(ラップランド)に持ち込まれた多くの問題を取り上げながら、サーミ人の伝統文化の行方危惧(きぐ)した小冊子『ラップランド便り』Terveisiä Lapista(1971)などがある。

[末延 淳]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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