ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バーガバタ派」の意味・わかりやすい解説
バーガバタ派
バーガバタは
Bhāgavata
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…しかしこの時代を特徴づけているのは,ヒンドゥー教の諸宗派と密着した哲学学派ないし宗派の興起と隆盛である。7世紀ころから南インドにシバ聖典派,9世紀にはカシミール・シバ派などのシバ教諸派,またかなり古くからバーガバタ派Bhāgavata,パンチャラートラ派Pañcarātraなどのビシュヌ教諸派も成立する。さらに現世を肯定し大宇宙と小宇宙との同一視,女性原理シャクティ崇拝を特徴とするタントリズムの成立・展開もこの時代である。…
…インド西部,マラーター地方(マハーラーシュトラ)の宗教家。バーガバタ派の著名なバーヌダースの曾孫。パイタンの生れであるが,12歳以来,パンダルプルなどの聖地を中心に活動した。…
…インド西部,マハーラーシュトラの聖賢詩人(サント)の一人。シンピーshimpī(裁縫師)・カースト出身でバーガバタ派信仰を大衆の間に広める役割を果たし,中世マハーラーシュトラにおける宗教改革運動の先端を切った。旋律をつけて神の名をとなえ,アバングというマラーティー語による神への賛歌を唱する〈サンキールタンsankīrtan〉という方法により地方神ビトーバーViṭhobāへのバクティ(信愛)を説く。…
…《マハーバーラタ》の中でも比較的早い時期に成立したとされ,1世紀ころの成立と考えられる。元来は,一部族の英雄神クリシュナを信仰する非バラモン的宗派,バーガバタ派の聖典であったとされる。バーガバタ派がクリシュナをビシュヌ神の権化の一つと位置づけることにより,正統バラモン文化の中に吸収され,重要な位置を占めるようになる過程で,その聖典も《マハーバーラタ》の一部として取り入れられた。…
… この派は,おおまかには次の二つの派に分けられる。(1)バーガバタ派 最高神を〈バガバッドBhagavad〉の名で崇拝するためにこの名がある。この神は,具体的には,古くはバースデーバ,後にはクリシュナ,ないしビシュヌと称せられている。…
※「バーガバタ派」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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