日本大百科全書(ニッポニカ) 「バッラバ」の意味・わかりやすい解説 バッラバばっらばVallabha(1473―1531) インドのベーダーンタ学派の哲学者で、ヒンドゥー教ビシュヌ派の一派バッラバ・アーチャールヤ派の開祖。主として北インドで活躍した。著作に、『ブラフマ・スートラ注』、『バーガバタ・プラーナ注』、『タットバールタ・ディーパ・ニバンダ』などがある。ブラフマン(梵(ぼん))と個我・現象世界とはともに、純粋精神であり不異であるとして、純粋一元論を説いた。また、ブラフマンをクリシュナ神と同一視して、神への奉仕を説き、天界で彼の遊びに加わることを理想とした。[島 岩 2018年5月21日][参照項目] | ビシュヌ派 | ベーダーンタ学派 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バッラバ」の意味・わかりやすい解説 バッラバVallabha [生]1473/1479[没]1531インドの哲学者。その立場は純粋一元論といわれ,もろもろの個我はブラフマンという原因から生じ,本来ブラフマンと異ならず,現象世界もともに清浄であるとする。彼に発する教団は,多くの商人を包含し,世俗化した。著書に『ブラフマ・スートラ』の注解がある。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報