バークレーズ銀行(読み)バークレーズぎんこう(英語表記)Barclays Bank P.L.C.(Public Limited Company)

改訂新版 世界大百科事典 「バークレーズ銀行」の意味・わかりやすい解説

バークレーズ銀行 (バークレーズぎんこう)
Barclays Bank P.L.C.(Public Limited Company)

イギリス銀行持株会社。傘下に,Barclays Bank U.K, Ltd.(国内業務),Barclays Bank International Ltd.(国際業務),Barclays Bank Trust Co., Ltd.(信託・年金業務など),Barclays Merchant Bank Ltd.(企業金融・証券業務など)がある。1972年にバークレーズ銀行グループ全体の最終的な経営権をもつようになった。ロンドン手形交換所の加盟銀行(クリアリング・バンク)であり,ヨーロッパ有力銀行で結成するヨーロッパ銀行連盟(ABECOR)にも属している。

 同行は1896年にバークレー・ベバン・トリトン・ランソン・ブーベリ社を中心にロンドンや地方の個人銀行が合同してバークレー社Barclay & Company Ltd.として発足した。母体となった個人銀行には1694年以前にさかのぼることができるものもある。1917年にBarclays Bank Ltd.と改称し82年に現社名となる。1916年以来多くの銀行との合併を通じて,ヨークシャー,ミッドランド,ロンドンをはじめ,その勢力を全国的に拡大していった。1914年には外国部を設け国際業務に進出,25年にBarclays Bank International Ltd.の前身Barclays Bank(Dominion, Colonial, Overseas)を買収して海外進出を本格化した。66年にはイギリスの銀行としては最も早くクレジット・カード分野に進出し,バークレー・カードを発行している。総資産5221億ポンド,預金残高3287億ポンド(2004年12月)。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android