バーワンド朝(読み)バーワンドちょう(英語表記)Bāwandids; Bāvandīya(Āl-i Bāvand)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バーワンド朝」の意味・わかりやすい解説

バーワンド朝
バーワンドちょう
Bāwandids; Bāvandīya(Āl-i Bāvand)

イラン北部タバリスタンを支配した地方王朝 (665~1349) 。ササン朝のタバリスタン総督あるいはレイのマギ僧であったといわれるバーウ Bāwに始る。 854年イスラム教を受容。 11世紀初めジヤール朝進出により衰退するが,やがてセルジューク朝,次いでホラズム・シャー朝宗主権のもとにタバリスタンからギーラーン,レイ,クーミスにも支配を拡大。 13世紀初めのイスマーイール派台頭およびモンゴル侵入による衰退期を経て,モンゴル統治下に再興されたが,1349年最後の君主ファフル・ウッダウラが暗殺されて滅びた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android