宗主権(読み)ソウシュケン

デジタル大辞泉 「宗主権」の意味・読み・例文・類語

そうしゅ‐けん【宗主権】

他国内政外交などを支配・管理する権能植民地などが独立する過程で、本国がその植民地に対してもつ例が多い。

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精選版 日本国語大辞典 「宗主権」の意味・読み・例文・類語

そうしゅ‐けん【宗主権】

  1. 〘 名詞 〙 ある国が従属国に対し、その内政、外交などに関して監督を行なう権利
    1. [初出の実例]「第三回(十四日)会見に於て、露国の態度比較的強硬なる勢なりしも、結局朝鮮に関する日本の宗主権を承認せり」(出典:東京朝日新聞‐明治三八年(1905)八月一七日)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「宗主権」の意味・わかりやすい解説

宗主権
そうしゅけん
suzerainty

従属的な国家結合の一形態である付庸関係において,宗主国従属国に対して有する権限をいう。具体的な内容は宗主国の国内法によって定められる。従属国に代り条約の締結その他外交権能の一部を行使することが多い。トルコは 1908年までのブルガリア,および第1次世界大戦前のエジプトに対し,宗主権をもっていた。

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旺文社世界史事典 三訂版 「宗主権」の解説

宗主権
そうしゅけん

他国に対し,内政・外交を管理する権限
この権限をもつ国を宗主国,権限を行使される国を従属国という。

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