パイユート(読み)ぱいゆーと(その他表記)Paiute

翻訳|Paiute

日本大百科全書(ニッポニカ) 「パイユート」の意味・わかりやすい解説

パイユート
ぱいゆーと
Paiute

アメリカ合衆国のネバダ州ユタ州アイダホ州オレゴン州、カリフォルニア州、アリゾナ州にまたがる乾燥した砂漠地帯を移動しながら狩猟採集生活をしていた北米大盆地先住民(大盆地インディアン)の一つ。絶えず移動しながら植物の果実、種子、根を採集し、昆虫をとり、ウサギトカゲヘビ、鳥などの小動物を狩猟した。棒で植物の根を掘るので「ディガーズ」(掘る人)と侮蔑(ぶべつ)的な名でよばれることもあった。ただし、ごく一部のパイユートは原始的な農業を行っていた。住居は、ほとんど移動生活を送るため、木の枠組みに枝、草、木の皮などをかけた小屋をつくるだけであった。手工芸品としては籠(かご)細工とウサギの皮で毛布をつくるぐらいであった。地域によって多少異なるが、一般的に、基本(核)家族以上の集団、社会組織はなかった。言語はアズテク・タノア大語族ユト・アステカ語族ヌミック語派に属し、同じ北アメリカ先住民のショショーニと親縁関係にある。1970年代に約4000人がパイユート保留地に住んでいた。

[板橋作美]

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