パキスタン・ムスリム連盟(読み)パキスタン・ムスリムれんめい(英語表記)Pakistan Muslim League

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

パキスタン・ムスリム連盟
パキスタン・ムスリムれんめい
Pakistan Muslim League

略称 PMLパキスタン政党。 1906年設立の全インド・ムスリム連盟を引継ぐ形で 62年に活動を再開した。しかし,有力者ごとの派閥争いが絶えず,85年2月の総選挙に際しては主流派とチャッタ派に分裂した。さらに翌年,主流派が再分裂するなど混乱が続いた。 88年 11月に行われた民政復帰後の総選挙では,PMLを中心とした保守,イスラム勢力がイスラム民主同盟を組織したがパキスタン人民党に敗れた。しかし,90年の総選挙ではイスラム民主同盟が圧勝,ナワズ・シャリフ PML総裁を首相とする内閣が発足。しかし,その後も党内対立が続き,シャリフ率いる多数派のナワズ派とチャッタ率いる残留派に分裂した。 93年 10月の総選挙ではパキスタン人民党と結んだ残留派が勝利し,ブットー政権を成立させたが,97年2月の総選挙では少数政党と反ブットー戦線を組んだナワズ派が圧勝し,再びシャリフが首相に就任した。

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