パハーラプル(その他表記)Paharpur

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パハーラプル」の意味・わかりやすい解説

パハーラプル
Paharpur

バングラデシュ北西部,インド国境に近いベンガル地方の小村に残る仏教寺院跡。8世紀中頃に独立王朝を建てたパーラ朝の第2代王ダルマパーラ (在位 770頃~810頃) が創建したソーマプラビハーラ (僧院) が中心。 1923年に始まった発掘作業によって,十字形をした大祠堂中庭を中心とした 300m四方約 9haの敷地を 177の僧室が取り囲んでいた様子が明らかになった。大祠堂は4面に仏像を安置した四面堂形式で3層であったが,現在では最上層が崩壊,2層目も表面が失われている。基壇には農民漁師,動物や魔物などを巧みに彫り込んだテラコッタのパネル約 2000枚が現存する。 1985年世界遺産の文化遺産に登録。

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