パルパリョ遺跡(読み)パルパリョいせき(その他表記)Parpallo

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パルパリョ遺跡」の意味・わかりやすい解説

パルパリョ遺跡
パルパリョいせき
Parpallo

スペイン地中海岸バレンシアの近くにある後期旧石器時代洞窟遺跡。多くの層位があり,そこから出土した文化層はフランスロージェリーオート遺跡と一致している。最下層グラベット文化,その上に前・中・後期ソリュートレ文化,その上にソリュートレ IV文化とされているやや特殊化したソリュートレ文化,さらにその上にマドレーヌI~IVの4枚の文化層が確認されている。西ヨーロッパの後期旧石器文化中葉から後半の層位的出土例として最も重要な意味をもっている。パルパリョのソリュートレ文化には,有柄の尖頭器がみられ,これはスペイン特有の現象としてとらえられている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む