普及版 字通 「ヒ・かもじ」の読み・字形・画数・意味
15画
[字訓] かもじ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は皮(ひ)。〔説文〕九上に「(てきてい)なり」とあり、そえがみすることをいう。前条に「はなり」とあって、互訓。はまた髢(てい)に作る。そえがみとしてまとめてある髪を、かもじという。また、被・髢(てい)ともいう。〔世説新語、賢媛〕に、晋の陶侃(とうがん)の母湛氏(たんし)は、丈なす黒髪の持ち主であったが、その髪を切り、二を作って数斛の米に代えたという話を載せている。髪の豊かな人はを用いないことを誇りとし、〔詩、風、君子偕老〕は君夫人の歌で、「髮(しんぱつ)雲の如く 髢を(いさぎよ)しとせず」と歌われている。
[訓義]
1. そえがみ、かもじ。
2. かつら。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 カヅラ 〔字鏡集〕 カヅラ・カミ
[下接語]
鬟・出・双・髪・用
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報