ヒバロ族(読み)ヒバロぞく(その他表記)Jivaro

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヒバロ族」の意味・わかりやすい解説

ヒバロ族
ヒバロぞく
Jivaro

エクアドルペルーのアンデス山脈東麓低部に広がる熱帯森林地帯に住むラテンアメリカインディアンの一民族。言語的にはアンティパ族,アグアルナ族,ファンビザ族,アチュアル族とともに,独立したヘベロ=ヒバロ語族を形成する。人口は2万以下と推定される。キャッサバその他の作物を栽培し,野生果実や狩猟漁労にも依存している。女性は土器などをつくり,また男性は手織機で綿布をつくる。周辺の民族と反目し合い,敵の首を狩って儀礼に用いるという干し首習俗をもつ。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android