ヒン・みぎわ・はま・そう

普及版 字通 の解説


人名用漢字 19画

[字音] ヒン
[字訓] みぎわ・はま・そう

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(頻)(ひん)。〔説文〕十一下に「水(すいがい)なり。人の附(ひんぷ)する(近づく)なり。顰戚(ひんしゆく)して(すす)まずして止まる」(段注本)とし、字を(渉)と頁(けつ)との会意とする。渉ろうとして止まり、困却して顰蹙(ひんしゆく)する意とするものであろうが、の字に近づく意があり、は水ぎわをいう。金文に、祖霊に対して自ら順子というときの順をに作り、水に臨み、水を渉って行う儀礼を示す形である。頁はそのような儀礼の際の儀容。おそらく弔葬の儀礼に関する字と考えられる。(賓)はもと殯礼(ひんれい)を示す字で、賓(ひん)声の字には、その礼と関係をもつものがある。

[訓義]
1. みぎわ、はま。
2. そう、のぞむ、せまる。
3. ほとり、はて。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕・濱 水祭(際)なり 〔名義抄〕 ソフ・ワタリ 〔立〕 ホトリ・ソフ・スハマ・ソバ・ソヒテ

[語系]
bienは濱(浜)・・殯pienと声近く、また(墳)biun、邊(辺)pyenとも声義の関係がある語であろう。

[熟語]

[下接語]
・海・江

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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