ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ビオイ・カサーレス」の意味・わかりやすい解説
ビオイ・カサーレス
Bioy Casares, Adolfo
[没]1999.3.8. ブエノスアイレス
アルゼンチンの小説家。緊密な構成を誇る幻想的な愛の物語『モレルの発明』 La invención de Morel (1940) が代表作。『豚の戦記』 Diario de la guerra del cerdo (69) ,『ひなたで眠れ』 Dormir al sol (73) などのほか,多くの短編がある。終生の友であったボルヘスとは,オノリオ・ブストス・ドメックなどの共同筆名で推理小説『ドン・イシドロ・パロディの6つの問題』 Seis problemas para Don Isidro Parodi (42) ,『ブストス・ドメックの年代記』 Crónicas de Bustos Domecq (67) ,『ブストス・ドメック新話』 Nuevos cuentos de Bustos Domecq (77) などの作品を発表した。 1990年にはスペイン語圏の文学賞では最高の栄誉とされるセルバンテス賞を受賞。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報