ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説 ビジネス・キャリア検定制度ビジネス・キャリアけんていせいど 事務系の職業につく労働者の能力を公的に評価する制度。職業能力習得支援制度ともいう。職業能力が多様化・高度化するなかで,労働者にとってはその習得が急務となり,企業側も職業能力を的確に評価して人事制度を運用していく必要に迫られてきた。そこで,能力本位の採用や処遇ができる労働市場づくりを進めるために,厚生労働省の支援で始められた。中央職業能力開発協会が実施するビジネス・キャリア検定試験によって,分野別に体系化された専門知識の習得レベルを客観的に評価する。試験は人事・人材開発・労務管理,経理・財務管理,営業・マーケティング,生産管理,企業法務・総務,ロジスティクス,経営情報システム,経営戦略の8分野に分かれ,各分野は原則として3級 (係長・リーダー) ,2級 (課長,マネージャー) ,1級 (部長,ディレクター) の3段階に区分されている。年度に前期・後期の2回実施され,受験制限はなく,どの段階からでも受験できる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by