ビスター(英語表記)bistre

色名がわかる辞典 「ビスター」の解説

ビスター【bistre】

色名一つビスタとも表記する。すすを柔らかく溶かして作った絵の具のような、くすんだ焦茶こげちゃ色をさす。セピアを少し濃くしたようなイメージ。画家たちが下絵ペン画を描くのに用いた。日本で煤を使った顔料は「すみ」という色名になり、のこと。こちらは溶かさずに、ニカワで練ってかためる。

出典 講談社色名がわかる辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のビスターの言及

【水彩】より

…またより重厚なマティエールを出すため,これに不透明な白色顔料(ボディbody)を加えることが多いので,不透明水彩をボディ・カラーと呼ぶこともある。また煤(すす)から作られるビスター,イカの墨から作るセピアで描いた単色画も水彩に近いものをもっている。
[水彩の歴史]
 ヨーロッパにおける水彩の歴史は紙の普及とも関係があり,15~16世紀に始まり,18世紀後半から19世紀にかけてのイギリスで一つの頂点に達した。…

※「ビスター」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android