日本大百科全書(ニッポニカ) 「ビニルペイント」の意味・わかりやすい解説 ビニルペイントびにるぺいんとvinyl paint ペイント(顔料をボイル油で練ったもの)を構成する皮膜の主体にビニル系単量体の共重合体を用いたものの総称で、水性塗料に属する。 溶剤型とエマルジョン型とがあり、前者には塩化ビニルと酢酸ビニルの7対3の共重合体があり、塩化ビニル樹脂塗料とよんでいる。 ほかに酢酸ビニルとメタクリル酸エステル共重合体系などがあるが、後者の酢酸ビニル系のエマルジョン系塗料が量的には非常に多い。 分散しているビニル樹脂の粒径が0.1~数マイクロメートルという微細なもののために、塗膜も緻密(ちみつ)かつ平滑である。[垣内 弘][参照項目] | 水性塗料 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例