ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ビョルンダーレン」の意味・わかりやすい解説
ビョルンダーレン
BjØrndalen, Ole Einar
ノルウェーのバイアスロン選手。5人兄弟の末子として生まれ,シモストランダの農場で育つ。16歳で家を出てクロスカントリースキーとバイアスロンの訓練を積むためゲイロのスポーツアカデミーに入学したが,1年後にバイアスロンに専念することを決意。スキーでは圧倒的な速さを誇っていたため,射撃の訓練に集中する。1998年長野オリンピック冬季競技大会ではスプリントで金メダル,30kmリレーでは兄を含むチームメートとともに銀メダルを獲得した。2002年ソルトレークシティー・オリンピック冬季競技大会では,バイアスロンの三つの個人種目すべてで優勝し,30kmリレーでも金メダルを勝ちとった。2006年トリノ・オリンピック冬季競技大会では銀メダル 2個,銅メダル 1個を獲得。2009年2月,ワールドカップで 87勝目をあげ,スウェーデンのアルペンスキー選手インゲマル・ステンマルクを抜いてワールドカップ史上最多勝を達成した。2010年バンクーバー・オリンピック冬季競技大会では個人の 20kmでの銀メダルに加え,30kmリレーでノルウェーチームの金メダル獲得に貢献し,オリンピックのメダル獲得総数は 11と,バイアスロン選手として最多となった。
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