ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ピウス5世」の意味・わかりやすい解説
ピウス5世
ピウスごせい
Pius V
[没]1572.5.1. ローマ
教皇 (在位 1566~72) ,聖人。本名 Antonio Michele Ghislieri。 14歳でドミニコ会に入会。 1556年ネピおよびストリの司教,57年枢機卿。トリエント公会議 (1545~63) の法令実行の一環として,66年『ローマ公教要理』,68年『ローマ聖務日課』,70年『ミサ典書新版』を公にした。世俗勢力に対しては,71年レパントの海戦でトルコを破るなど教権の再興に成果をあげたが,反面 70年のイギリス女王エリザベス1世に対する破門,退位勧告は,実効をあげえぬばかりか諸国王を離反させる結果を生んだ。祝日5月5日。
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