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破門 はもん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

破門
はもん

一般には師弟の義を絶って門人中から除斥すること,あるいは信徒資格を奪い宗門から除斥することをいう。キリスト教では,excommunicatioの訳語として使われる。カトリックの教会法では「ある人を信者交わり communioから追放する懲戒処分」と規定され,細別が論じられている。破門には,信者の交わりからは除外されるが教会員として残りうる場合と,教会員としても除外される場合の2種があり,さらに強く教会より氏名を公表される場合もある。破門されたものは秘跡を受けること,教会で葬儀を行うことが禁じられる。プロテスタント教会でも当初礼典にあずかることを禁じる懲戒としてあったが,次第に除名,放逐などに代っている。

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デジタル大辞泉の解説

は‐もん【破門】

[名](スル)
師弟の関係を絶って門下から除くこと。「弟子を破門する」
信徒としての資格を剝奪(はくだつ)し、教会・宗門から除名・追放すること。

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百科事典マイペディアの解説

破門【はもん】

一般には師弟の縁を断ち,門弟を追放すること。キリスト教では教会当局による除名その他の懲罰,秘跡の授受・聖職停止,資格剥奪(はくだつ)などがある。中世ヨーロッパでは教皇国王(世俗権力)との争いにおいて有力な武器として用いた。

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世界大百科事典 第2版の解説

はもん【破門】

主としてユダヤ教やキリスト教において,信者を教会から除外追放して,さまざまな懲罰を科すこと。英語ではexcommunicationといい,文字どおり〈交わりcommunicationを断つex〉ことがその原義。一般に破門には〈小破門minor excommunication〉と〈大破門major excommunication〉とがあって,小破門は期限つきで救済の処置がとられているが,大破門は他の信者とのいっさいの交通の禁止,現在のみならず来世にわたっての教会からの排除を意味した。

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大辞林 第三版の解説

はもん【破門】

( 名 ) スル
師弟の関係を絶って門弟を追放すること。 「師から-される」
信者を宗門から排斥すること。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

破門
はもん
excommunication

原語のexcommunication(ラテン語excommunicatio)は文字どおり「コミュニケーションの外にあること」、つまりcommunion(交わり)の停止、community(共同体)からの排除を意味する。通常宗教用語として使用され、信仰共同体からの除外、聖職者資格の剥奪(はくだつ)、宗教儀礼への参加禁止など、種々の形態がある。
 仏教の破門は、比丘(びく)・比丘尼(に)を教団・宗派から追放すること、あるいは師僧が弟子との師弟関係を断つことをさす。僧伽(そうぎゃ)からの永久追放は、淫行(いんこう)・窃盗(せっとう)・殺人など重大犯罪を犯した場合で、『戒本』に定められている。仏教では破門は教団統一の手段であるから、共同生活の持続や道徳的規準の堅持に重点が置かれ、個々の信仰内容の問題で破門に付されることはない。
 破門をめぐっては、キリスト教とくにローマ・カトリック教会の事例が代表的である。破門の精神はたとえば『コリント書I』(5章1~13)にあるように、元来懲戒的意味をもっている。カトリック教会では破門に関する教会法が制定され、初めは矯正的意味が強かったが、中世には法的処罰の性質が増し、大破門・小破門の区別が設けられた。現在はこの区別は廃されている。歴史上の事件としては、ドイツ王ハインリヒ4世の破門、宗教改革者ルターの破門などがある。プロテスタントでは『教会の戒規』による陪餐(ばいさん)停止が破門に該当する。[赤池憲昭]

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世界大百科事典内の破門の言及

【家元】より

…本来は禅寺より在家修行者に許された法諱に由来するものであろうが,千利休が宗易と称したので,その1字をもらって茶名としているのである。家元には統制権,破門権もあり,家元が決定した伝授内容,諸道具等に改変を加えることは許されないし,これを犯せば破門される。 幕末に印刷された《諸流家元鑑》によれば,宗教,文学,学問,武芸,遊芸等の諸ジャンルに家元が成立していたようだが,内容には千差があったであろう。…

【ディプテュコン】より

…語源は〈二つ折り〉を意味するギリシア語。この名簿はかつては読みあげられたので,ディプテュコンからはずすということが,その人の破門を意味した。【森安 達也】。…

※「破門」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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